顔写真 いまをいきる
曽和利光
元オカルト少年。現リアリスト。しかしロマン派の29歳。祖父と一緒にUFOの目撃経験あり。
仕事は怪しげな人事関連のコンサルティング。 将来は坊さんになりたい、仏教ファン。
「昨日や明日のためでなく今を生きる」を合言葉に、 刹那的に飲み歩く毎日・・・たぶん今日も二日酔い。
 


第31回・青年の主張


 本当はいろいろなことをもっと主張したかったのだが、いざ書き始めるとあまり根拠がなく、単に自分の思い込みというか好き嫌いによる主張であることが多かったため、結果として文章になっていない。というわけで、最終回はそれらの主張を思いつくままいくつか書き連ねてみたい。ほとんど偏見であるとお断りしておくが、最後なので許して欲しい。

1.九州の女性は色白で目が切れ長できれいな人が多い。きっと古代から大陸その他との交流が多くていろんな国の人の血が混ざっているからではないか(21話「美人とぶさいく」参照)実際、自分の知っている九州の人は森高(古いか)をはじめ美人が多い。

2.仕事ができるぐらいでなんで威張るんだろうなと思う。おやじ達よ。仕事ができる=偉いみたいなそんなあほなことを信じているから、じいちゃんになっただけで自尊心を失ってしまうんじゃないか。

3.マスコミ(特にテレビ)がなぜあんなことやこんなことを報道するのかということがある。よく「報道の自由」と言うが、あれは素人考えかもしれないけれども「(権力に対する)報道の自由」ということを本来言いたいのであって、けしてなんでもかんでも報道してよいということではないような気がする。特に模倣犯なんてテレビがその犯罪を報道するから起こるんじゃないのか。世の中から殺人の報道をなくしたら、どうなるだろう。

4.日本に生まれたなら京都には一度住むべきだと思う。ここでしか見れないものがたくさんある。住まないと量を見ることができない。昔、関西にいたとき、千葉出身のやつが会社の後輩としてやってきた。彼は何の変哲も無い大阪の北部の住宅街に住んだ。ぼくは「ぜひ京都に住むべきだ」と何度も力説したが、言うことを聞かなかった。そいつは今でも後悔していないが、これだけJR東海のCMを見せられたら、あと何十年もたてば後悔すると思う。

5.ぼくは白血球が少ない。正常値の最低値よりも少ない。いつも健康診断で再検査になる。白血球が少ないと、やはり抵抗力が少ないのだろうか。ぼくは口内炎がひどいのだが、それはこのせいだと決め付けている。きっと口に傷がちょっとでもできると炎症になるのではないかと思い込んでいる。

6.やはり金持ちの男がもてる。だからぼくはもてない。特におっさんになってくればくるほどそう思うようになった。また、美人やかっこいい男も絶対得だと思う。一つのスキルとさえ言えると思う。でも、それらは別にOKだと思う。不公平とは思わない。天賦の部分もあるだろうが、美人の人はきれいに見せるために結構努力をしているものだ。なんか誰でも長所があるが、美人のように明らかな長所はそれを長所として大手を振って言ってしまうと、嫌がられてしまうようだ。

7.東京の雑踏を歩いていると、ぶつかってくる人がとても多い。本当に多い。これはなぜだろうか。人口密度が高いから、田舎の人よりもパーソナルスペースが狭くても大丈夫にできているのだろうか。ぼくはパーソナルスペースが広いので東京駅とか渋谷とか原宿とかの人込みがとても嫌だ。

8.歩きタバコは行けないと思う。煙が残って後ろの人にもろにかかるから。あと、90%ぐらいの割合で、タバコをそのまま道に捨てるから。千代田区が禁止したのは、ぼくは賛成である。タバコは別に吸ってもよいと思うが、極論すると「吸ってもいいけど、全部吸え」と言いたい。ちなみにぼくはイデオロギーとしてタバコが嫌いなのではなく、体質的に受け付けず、タバコの煙には目がしばしばし、のどが枯れ、鼻がつまり、頭がガンガンしてくる。この苦しみを今までわかってくれた人はあまりいないので、黙っているけども。

9.女性の名前には4音の名前がほとんどない。桜子(さくらこ)とか、ちょっとなんか「くっつけた感」のある名前ぐらい。いろいろ考えてみたが、ほとんど思いつかない。4音だとどっしりとした感じがしてかわいくないからだろうか。理由を知っている人は教えて欲しい。

10.自分の親指のさかむけを食べてしまった。人食いをしてしまった。

11.この世で一番嫌いなセグメントは「おっさん」。なんで彼らはあんなに下品で傲慢でいやらしくて不機嫌で怒りっぽく嫌味で声が大きく臭いのだろう。「おっさん」が嫌いだと会社生活はストレスフルだ。会社には「おっさん」がめちゃくちゃ多い。また、ぼくは自分がだんだんそれに近づきつつあるということに耐えられない。

12.他人を貶めて自分の自信を維持する人のなんと多いことか。あいつがダメだから、ぼくはすごい。そういう人はとても本当のすごい人ではない。あいつもすごいけど、おれもすごい、と他人を肯定できるようにならないとだめだと思う。

13.トレーナーを両肩にかけるのは(妻によると「石田純一がけ」というらしい)一人「二人羽織」みたいで変だと思う。なぜあんな格好をするのか、意味がわからない。まあ、ファッションなんてそんなものかもしれないが。

14.はげの人をはげというのは男へのセクハラだと思う。小さい人にちびというのも同じくセクハラだと思う。気をつけて欲しい。

15.年功序列は結構いいと思う。人間の評価など人間にはできない。

16.哀しいかな、人にされたことは必ず誰かに仕返すのが人間の特徴だと思う。近くにいる親しい人々を見てきてそう考えるようになった。この呪縛を越えることのできる人はある意味「輪廻」を越えた「解脱」した人だと思う。

17.空海はすごい人だが、最澄はいい人だと思う。最澄は今でいえば東大の教授をしているぐらいの時に、単なる留学から帰ってきたばかりの空海に「弟子入り」させてもらったりした。ぼくは最澄が好きだ。最澄の作った比叡山から、後の仏教の大立者のほとんどが出ている。

18.論理的であることは「伝えること」「証明すること」には必要なことであるが、必ずしも「発見すること」「解決すること」「創造すること」には必要ない。だから、ぼくがめちゃめちゃなことを言っても大目に見て欲しい。

19.ラベルを貼るだけで実際は何にもわかっていないのにわかるようになることはある。「これは「気」ではなく、「催眠術」です」とか言うと「なんだ、催眠術か」と。おい待て、催眠術ってまだ結構不思議やんけ!でも、どれだけ説明してもラベル貼りの域から逃れられないかも。

20.千葉はフランス語で「ミル・フィーユ」(千の葉っぱ)

以上、恥も外聞もなく、自分の持っている「ぷち主張」を書いてみた。きっと多くの人は確かめたことはないがそう信じている「ぷち主張」を密かに持っていると思う。で、結構そういう主張をもとにして行動を決めていたりするのではないか。たまには、どこかでその「ぷち主張」をさらけ出してみて、人の反応を確かめてみると面白いと思う。
長い間、ぼくのそんな「ぷち主張」に辛抱強くつきあっていただいた皆様、ありがとうございました。それではさようなら、どこかでお会いできる日を楽しみにしています。




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